2023年9月から11月
ステージクラスならでは、というクラスレッスンではなかなかカバーしにくい踊る要素やテクニックにチャレンジしました。今回踊ったのは
コッペリア第3 スワニルダのヴァリエーション と エスメラルダ第2幕 友人の踊り
と、異なるテイストの2曲を踊りました。1人での踊りと、4人での踊り。それぞれ楽しんで頂けたでしょうか?
①スワニルダ
コッペリア第3幕鐘の祭り平和の踊りの中で踊られるスワニルダのソロ。ご存知の方も多いスワニルダ…元気で可愛くて、軽やかなステップとキュートな表現をイメージする方も多いのでは?
いざ振付が始まると踊り出しのフレーズから大混乱…聞き慣れた曲もステップを合わせようとするとなかなか上手くいかない…日頃のレッスンでも音に対する意識はみなさん持っているし、私も良く声掛けします。スワニルダでは、カウントに対するステップ、メロディに対する動き、どちらも苦労しました。わかっていても、バランスをとってポーズを保たないといけない、足のステップは保ったまま上体の動きは後から追いかける、準備のステップは素早く行わなければならない、速く形づくらないと間に合わない。などなど…振りを覚えただけではなかなかそれらしくならず、何度も繰り返して音楽を全身で表現できるようがんばりました。見慣れたステップも普段と違うアクセントが付くと身体が崩れてしまったり、思うようなコントロールができなかったりと、身体が慣れるまでが大変でしたが良くがんばりました。
②エスメラルダ友人
あ、この曲ね!となぜか口ずさめたり、踊りたくなったり…タンバリンを持った振付もかっこ良いし。なんだか楽しそう。でも、しかし…難しい。知っているはずのステップなのに…イメージはできるのに…覚えたはずなのに…音楽がかかるとあっという間に音だけがいってしまう。タンバリンを叩くどころじゃない。
軽快な踊りだからカッコいい、でも、ただでさえ速いテンポの曲にびっしりステップがはいっている。一瞬迷ったり、一つ踏み間違えるとあっという間に音から取り残されてしまいます。正確なポジションにどれだけ意味があるか、正確な重心移動がどれだけ大事か再確認できました。正確なポジションに出せずにコントロールできなかった動足、正確な元のポジションに戻せなかった身体。ひとつひとつ意識して修正しなくては…アレグロが苦手な方も、速くポーズを作ることがなかなかできない方も、あー、とか、うー、とか言いながらもよくがんばりました。
メッセージ
これから次の舞台にむけてリハーサルが始まるため、その間ステージクラスはお休みとなります。
バヤデルカバレエクラスでは舞台の機会は1年半に1度。踊ってみたい踊りがたくさんあっても全部を叶えるのは難しい。いざ踊りたいものを踊れる機会があっても、できるのか、自分に合っているのか、どんな踊りがあるのかわからない…などなど。ステージクラスでたくさんの古典作品にチャレンジすることで、舞台へのチャレンジにもきっと役に立ってくれていると思います。
おさらい会のリハーサルは半年間行います。ステージクラスと期間は異なるものの、決められた期間で振付を覚えるところから、修正して、磨いて、自分の踊りとして完成させていく作業は同じです。
踊ることの練習というのは必要。いろいろな踊りを楽しんでほしいというのはもちろん大前提ですが、舞台を想定した出入りやスペースの使い方、客席を想定した見せ方、役柄の表現、などなど…ステージクラス受講して下さる方が通常のレッスンだけではなかなか伝えられないたくさん身につけてくれていることが誇らしいです。
おさらい会後、ステージクラスでまたみんなでたくさんの事にチャレンジできることを楽しみにしています。