レッスンのモヤモヤ解決ヒント ピルエットの上達

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ピルエットが苦手!編

バレエをしていたら、避けて通れない…クルクルまわる。

好きですか?嫌いですか⁇ 得意ですか?それとも苦手⁇

見ているぶんにはカッコイイ、素敵!でもレッスンで回転がでてくると、なかなか上手く行かないし…ついつい身構えてしまう…そんな方多いですよね。

バレエの振付では、セリフで言うならば強調したいところ、音楽のアクセントや盛り上がりのように使われる動き。

踊りの中には必ずと言っていいほど出てくるし、やはり綺麗にクルクルっとまわりたいですよね。

今は上手く行かなくても嫌いにならないで

最初から違和感なく綺麗にまわれるわけではないのでご安心を…

ナチュラルターナーなんて言いますが、回転の得意不得意は個人差がありますし、回転自体が普段の生活から見たら超非日常的な動作ですから…

様々な回転がありますが、今回はピルエット(片足のルルヴェでの回転)・アンドゥオール(外回り、動作足の方向へまわる)・ルティレを例にあげて考えてみましょう。

レッスンの中でよく見る上手くいかない原因をあげますので、ご自身と当てはめてチェックしてみてくださいね。

チェックポイント(必要条件)

ピルエットだけではありませんが、上手くいかないパは分解することで具体的な解決ポイントを見つけることができます。

①それぞれの形

ひとつのピルエットというパの中でしなければならない形はいくつあるでしょう。そのひとつひとつを形づくることができなければなりません。

・プレパレーション4thまたは5thポジションのプリエ、アームスは前と横から横と横。

・ルティレルルヴェ、アームスはアンナヴァン。(アンオーやその他もあり。)

・フィニッシュは5thプリエ、大4thやその他次のパに繋がる片足着地など。

どれも大切でより正確な形(静止できる状態)でなければなりません。良い準備ができなければ上手く立ち上がることはできないし、不安定な形では回転どころではないし、着地の形を知らなければケガをしてしまいます。

②踏み切り

上手くいかない原因は踏み切りでの起こることが最も多いので…要チェックですね。

・プリエ 真っ直ぐに立ち上がらなければならないので、プリエでの骨盤の位置や、上半身が先に動き始めていないか、両足がしっかりと床を押せているか、などはとても重要です。

・パワー まわるぞっとついつい回転に力がはいりがちなようですが、プリエからルルヴェまでにしっかりパワーを使ってください。両足で床を蹴って、瞬発的に素早く回転の形になる必要があります。

・アームス 上半身は安定したままアームスを動かさなくてはなりません。基本は右回転のアンドゥオールピルエットの場合右前・左横→左横のまま右横に開く→右の指先まで左指先が追いかけ右ひじを横にひく(この時身体は90度むきを変えているので、身体が横向きでアンナヴァンになっています。)回転の終わりまでアンナヴァンを維持します。

・タイミング 躍的なプリエの下がるタイミングで片手を開き終え、プリエからルルヴェに上がるタイミングで回転の形が完成しなければなりません。音楽に合わせプレパレーションから回転まで手足の速度を合わせる必要があります。

③回転中

・維持する まわりはじめから終わりまでは時間にすれば1秒くらいかと思いますが…立ち上がったらしっかり維持してください。真っ直ぐなルルヴェの軸足も、決められた高さの丸い手も、四角い背中も、高い位置の開かれたルティレも…回転の勢いに振り回されずにバランスを取り続けなくてはまわりきれません。回転の途中にいろいろな方向から写真を撮られたとしたら、どの写真も同じポーズという感じです。

・軸 右回りのだったとしたら、プリエした時の左のつま先のある場所が自分の軸の立つ場所になります。回転がはじまったらそこをしっかり押して、そこから真っ直ぐうえにのびましょう。

・スポット 方向1から1回移転するとしたら、1を見てプレパレーションして3に立ち上がったところですばやく1に振りむきます。立ち上がった時鼻が左肩の方を向いていて、素早く鼻を右肩の方に向けると体が回転してきます。肩や身体はしっかりと形づくったまま、首が横に振れる(頭庁を上に向けたまま頭をまわせる)必要があります。

練習方法

レッスンの中でもやっているかもしれませんが、チェックポイントとして挙げた所などで、改善点が見つかった場合はそこをクリアしなければなりません。

例えば

・スポットをつけると後ろに倒れる…

肩や背中を動かさないように鼻を横に向けるエクササイズをする。

・手足のタイミングが合わない…立つときに後ろに飛んでしまう…

プレパレーションからルティレルルヴェまでのみを繰り返す。

・途中で形が崩れてしまう。

まわらないで自分の名前を言ってみる。

などなど、まずはピルエットに悪い影響を与えてしまう部分を改善しましょう。普段のレッスンの中でも注意していれば改善に繋がるトレーニングは必ず含まれているはず。

あとは練習方法といっても注意点のアドバイス

①苦手意識を持ちすぎないで

怖い、嫌だな、できるかな…などガチガチでは上手くいきません。怖くてへっぴり腰ではプリエは上手く働かないし、心配しすぎて肩が上がっていたら四角い背中で立つことも、首を振ることもできません。頭で難しいと思いすぎることが、身体を余計に難しくしてしまっているかも…思い切って立ち上がって、安心して立って居られる場所にいきましょう。

②あまりにも上手くいかない日は次がんばろう。

どうしても飛んじゃう、何度やっても軸すらつかめない。そんな日もあります。そんな時は次がんばろうとか、まわらずにバランスするだけで良いと思います。悪いクセがついたり、失敗を身体が覚えてしまったり…ケガに繋がることもあります。逆に今日は調子いいな、先生に褒められた、なんか今まわりやすかった、なんて時は何度か繰り返して良いタイミングやできた感触を身体に覚えてもらいましょう。

まとめ

みんな最初はゼロからスタート。3ヵ月後、1年後、今より素敵なピルエットができますように…苦手でたくさん考えたり、たくさん練習したパはいつかはより磨かれたパになっているはず…

回転全て苦手という人は、思い切ってどんどんチャレンジして回る動作に慣れていきましょう…

ストゥニューアントゥルナンはできるけど、トゥールピケアンドゥダンは平気なのに、という人は、アンドゥオール・ピルエットで上手くできない要素はどこにありましたか⁇

練習しないである日突然できるようにはならないけれど…遠回りしすぎないで、今のベストピルエットができますように。。。

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