腕のポジション
足の動きをやっと覚えたのに…腕を考えていたら足までわからなくなった…スタイルや役柄によってもたくさんの表現のある上体の動きのひとつ、基本の腕のポジションを確認して、いろいろな応用ができるようにしましょう。
メソッドによって呼び方やニュアンスが違っていたりしますが、まずはこの4カ所を覚えてください。
腕の動きを正確にするためにも、まずは肩の位置を正しくしてくださいね。
①アンバー 肘は外、手のひらは内に向くように、手を下げ下に身体の前側に楕円をつくります。身体の脇のラインより肘が後ろに行かない様に注意しましょう。アンバーは下にの意味です。
②アンナヴァン アンバーの形をみぞおちの前まであげます。肩が前に飛び出さない様、しっかり回してたもちましょう。アンナヴァンは前方への意味。お腹の前で風船を抱きかかえる様な感じで、腕の下側のラインは直線になるようにします。
③アンオー アンバー→アンナヴァンからさらに上に上げます。手のひらとおでこが向かい合う高さまで、肩が耳に近づかない様に気を付けます。アンオーは上にの意味。顔の周りに丸いフレームを作るような感じ。
④アラスゴンド アンナヴァンを横に膨らませます。肘が後ろ、手のひらは前を向く様にします。アンナヴァンで抱えた風船よりもっと大きな風船を抱くように、腕全体は丸みを帯びたまま。真っ直ぐ前を見たままで、視界に指先が入っていない時は開きすぎ、風船が飛んで行かない様に。アラスゴンドは2番目の意味。
基本となる4カ所をしっかり形づくれるようにしましょう。腕の捻りや位置、高さなど正確にしましょう。
次にやって欲しいのはアロンジェ。
引き伸ばされるや長くなるの意味。
各ポジションに置いている腕は丸みを帯びていましたが、肘から下の捻りをほどくようにして、長く伸ばしていきます。指先は伸ばして行きたい方に向くようにします。上腕は基本のポジションを維持します。
爪の先まで意識を届かせていたい、でもどこまでも伸びる様、力の入れすぎには注意です。
優しくパーにした手から、親指と小指の付け根同士を少し近づけます、親指の先を中指の付け根に近づけます。手先が細い筒の中にはいっているように。いつも腕のラインの延長になる様に気を付けましょう。
手先は深呼吸やアクセントなどにも関係します。いつでもお習字の筆先を整えるようにして、ハネ・トメ・ハライができると素敵です。
アンバー(下)は0
アンナヴァン(前)は1
アンオー(上)は3
アラスゴンド(横)は2
と、数字で覚えて下さい。また、いつも右・左の順(踊り慣れている方は手前・奥でも良いかもしれません。)で覚えるとルールづくりしておいてください。
二本の腕は次々に動くので、簡潔に覚えられるようにしましょう。
0→1→3・2→2・1
のような感じ。メソッドや先生によって、呼び方や番号がちがっても置き換えられるのでおすすめします。
また、腕の流れに関して
0→1→2→0 シンプルポールドブラ
0→2→1→0 シンプルリバース
0→1→3→2→0 フルポールドブラ
0→2→3→1→0 フルリバース
も覚えられると良いです。組み合わせが複雑になったり、上体の動きが伴う時に役立ちます。
ドゥミ(半分の)
オープン(開いた)
クロス(交差)
上体とともに1方方向に発展
キャラクター・スタイル
など様々な形や動きがありますが、基本のポジションの何番かを少し下げた形だったり、前のアロンジェを上体とともに進展させたものだったりと、全て、基本の応用です。
まとめ
基本のポジションをしっかり理解した上で、いろいろなアレンジの経験を積んでください。