方向のページ
バーの時はわかるのに…身体の向きが変わると足が上手くでない…方向転換は苦手…
と言う方は少なくありません。方向の事に気をとられている間に、できるはず事もそうでなくなってしまう。
身体が覚えるまで叩き込み、踊る中で正確かつ自然でなければならない方向について…はじめの一歩を確認しましょう。
基本は45度の角度
バレエは舞台芸術、客席から観られることを想定しています。よく写真を撮るときなど、身体を斜めに向けて細くて綺麗に見えるように…なんてポーズしませんか?バレエも同じ、正面から見た時に奥行きもありながら美しく見える斜め45度に身体を向けることが最も多いのです。
平面的にならず、立体的に。バレエのポーズをより美しく見せる斜め45度の角度ぜひ覚えて下さい。
アンファスとエポールマン、5thポジションアンバーで立ってみて、正面向きの立ち方と斜め45度に向いての立ち方を、プレパレーションの時に確認しましょう。
8つの方向の折り紙シート
身体の方向や、進行方向、身体の各パーツの方向など、折り紙シートが正確に思い浮かべられるととても役立ちます。
スタジオのも実際乗れるくらいの大きさのシートがありますし、紙に書いてみるとわかりやすいかと思います。
なぜ折り紙かといえば、正方形だから。中心を通って縦に線を一本引く。横にも線を一本引く。角と角を結ぶ線もそれぞれ一本ずつ引く。中心から放射状に延びたそれぞれの線の先に番号をつける。番号1は角ではなく面にしてくださいね。
1~8まで番号を書けばできあがり。その番号が指しているのが8つの方向となります。
中心の線の交わっているところが、軸足の場所。
奇数の方向は面、偶数の方向が角。
基本は正面が1。右斜め45度は2。左斜め45度は8。(まずは最もよく出てくるこの3つですね)
複雑な方向転換や、円上でのステップ、裏(4・5・6)が多い時などはシートの向きを変えて考えても良いです。
身体の向きだけでなく、動作足の場所や脇の向き、軸足のつま先の向き等、正しいラインをチェックするにも有効です。
アンファス・クロワゼ・エファッセ
8つの方向がわかったら応用してみましょう。
よく出てくるエファッセ○○やクロワゼ○○…もちろんポーズも覚えているほうが良いですが、今回は方向についてなので、方向からクロワゼ、エファッセを考えてみましょう。
ポーズとして考える場合は上体については不可欠なのですが、今回は上体含まず、ドゥバン・ポアント・タンデュとデリエール・ポアント・タンデュでためしてみてください。
右足を前または後ろの床の上に伸ばしているとします。
①アンファス(正面を向いて)ドゥバン・ポアント・タンデュ→身体の向き方向1・足も1
それを45度の身体の向きを変えてみると
クロワゼ・ドゥバン・ポアント・タンデュ→身体の向き方向8・足も8(前から見ると足が交差して見える)
エファッセ・ドゥバン・ポアント・タンデュ→身体の向き方向2・足も2(前から見ると足は交差していない)
②アンファス・デリエール・ポアント・タンデュ→身体の向き方向1・足は5
クロワゼデリエールにするには45度右に向く→身体の向き方向2・足は6
エファッセデリエールにするには45度左を向く→身体の向き方向8・足は4
おまけに
上のクロワゼドゥバンから、ピケやトンベやシャッセなどをしたら、8の方向に1歩移動するわけです。
同じように上のエファッセデリエールからピケやシャッセやトンベをしたらどこに進むでしょう?4ですね。
どうですか?迷子になりそうになったら、パッと地図を開くように頭の中の折り紙シートで方向指示してあげてくださいね。
ここまで理解できていれば、ポーズについてや、今回は出てきていない横方向(エカルテ)なども理解しやすいはず。
ぜひ8つの方向を有効に使ってくださいね。