2026年 9・10月
毎回ステージクラスの振付を考えるのには悩みます。受けて下さる方にまずは楽しくやり切ってもらいたい。たくさんの踊りの経験からステップアップもして欲しい。クラスではなかなかできないこと、プラスアルファも必要。そんな中今度は何が良いかなぁ…ネタ帳を端からさらっていきます。今回はレッスンの中でのアドバイスの中から「動きの終わりから次へのはじめがどうなっているか」、「ポールドブラ、上体のつなぎ」をピックアップした結果
ラ・バヤデール 影の王国より ヴァリエーション
にチャレンジしました。よく影の第3ヴァリエーションと言われる踊りです。
静寂からはじまり、スローテンポ、強度の高いステップの繰り返し、ハイテンポに変わり、駆け抜けるようなフィニッシュ…
と、まぁ盛りだくさんの踊り。影の王国、観ているぶんには本当に「美しい」以外の言葉が見つからないくらい素敵な情景ですが…このヴァリエーションも踊るのは本当に大変…
でも、みなさん本当に素敵にできました。
今回も振付はとてもスムーズでした。
その役、作品、踊り、それぞれそのスタイルがあります。この踊りではこういう見え方をしないといけない、こういう使い方の方が適している、と伝えると、振付の時からみなさん工夫して覚えてくれて、早い段階からそれらしさのある踊りとなっていきました。もちろんその後も毎回磨いていました。
今回は前半のスローテンポのパートではかなりがんばってコントロールを練習してくれました。ひとつの動きの頂点からスローなまま次の動きを始めることで、動きの終わりから次の動きへの意識が途切れず、丁寧で行き届いた踊りになっていました。足の下ろし方ひとつ、プリエの踏み込み方ひとつ変わるとこんなにも音楽にマッチするんだ、と踊りながら実感してもらえたのでは?見ている側も音に違和感のない踊りは本当にグッときます。
ポールドブラ、上体。いっぱい磨きました。そのような上体の流れになるには、どのような腕の運びなのか。速くポジション置くのか、軌道を見せるのか。どういうラインが美しいか。そこから次へはどこを通っていくのか…などなどたくさんリクエストしました。上体の流れがどんどんでてきてよりスムーズにもなり、広い舞台でたったひとりで踊っても大丈夫な大きな動きにもなっていました。
どちらにしてもしっかりした土台がなければ積み上げられないこと。例えば強度の高いパートでバロネのステップが安定してできなければ、上体を大きく使えばバランスを崩してしまう。速いパートでルルヴェ・ルティレ・パッセのステップが音からはみ出てしまったら上体を動かす時間はない。でもみんなわたしのリクエストはどんどんプラスしてくれる。普段のクラスレッスンや経験からしっかり基礎を積み重ねているのが本当に素晴らしいです。
まとめ
今回も最終回にはおひとりづつ披露してもらい、それぞれ立派に踊りきりました。綺麗でしたね。
パートごと練習し、通して踊り、さらにひとりづつ…体力もすごい‼
その中でその方の苦手がすごく良い方に向かっていたのがとても嬉しかったです。
速い動きそのものが苦手、ゆっくりだと持て余してしまう、手も足もキープのあとが苦手、動きが単調になってしまう、柔らかさを出すのが苦手、などなど。わかっていてもいつもこうなってしまう…ということもたくさん意識して練習していくことで、短期間でもこれだけ克服できる。いつしかそれが強みになっているかもしれません。
毎回私自身も刺激をもらうステージクラスなのですが…
次回おさらい会に向かってしばらくお休みとなります。
ステージクラスでの気付きや成長が役立ちますよう…今度はたくさんの方にみなさんの成果を披露できるのが楽しみです。
次回ステージクラスまで変わらぬバレエ愛を。。。またおさらい会後にたくさん踊りましょう。
